一人暮らしにおすすめの家電を探していると、「結局どれから買えばいいの?」と手が止まってしまいますよね。最初の引っ越しはわからないことがあって当然です。新生活で必要なものも分からない中で家電量販店をキョロキョロ…。
家電量販店に行けば何十種類も並び、ネットを見れば「必需品リスト」がサイトごとに違う。予算にも限りがあるなかで、全部そろえるのは現実的ではありません。
この記事では、これから一人暮らしを始める人に向けて、買うべき優先順位が高い順に7つ紹介します。あわせて選び方の基準、総額の予算目安、安くそろえるコツ、内見で測るべき5カ所、そして「買わなくてよかった家電」までまとめました。
読み終わるころには、入居日までに何をそろえればいいかが具体的に決まっているはずです!
一人暮らしの家電は「入居日から必要」かどうかで分ける

家電選びで失敗する最大の原因は、必要度の違うものを同じテンションで一気に買ってしまうことです。まずは次の3つの軸で整理していきましょう。
- 入居日から必要:ないと生活が止まるもの(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・照明)
- 1〜2週間以内にほしい:なくても数日は耐えられるが、あると生活が一気に楽になるもの(炊飯器・電気ケトル・掃除機・ドライヤー)
- 住んでから考える:暮らしのクセが見えてから買うもの(テレビ・オーブントースター・空気清浄機・食洗機)
※ドライヤーは優先度こそ高いものの、価格帯で風量が変わる程度で選び方の分岐がほとんどありません。そのため以降の7選では扱いません。
この仕分けをすると、初期費用を前半に集中させずに済みます。一人暮らしを始めた直後は、家賃・敷金礼金・家具・引っ越し代が同時に出ていくタイミングです。家電まで全部同時に買うと、生活費が最初の1カ月でいちばん苦しくなります。「後から買えるものは後から買う」。これが一人暮らしの家電選びで最も効く考え方です。
一人暮らしにおすすめの家電7選【買う順番つき】

| 順位 | 家電 | 一人暮らしの目安 | 新品の価格帯 | 内見で確認 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 冷蔵庫 | 150〜200L | 3〜7万円 | 設置幅・放熱すき間・扉の向き |
| 2 | 洗濯機 | 5〜6kg | 3〜7万円 | 防水パン内寸・蛇口高さ |
| 3 | 電子レンジ | 単機能17〜20L | 1〜2万円 | 周波数・上方&背面のすき間 |
| 4 | 照明器具 | 部屋の畳数に合わせる | 5千〜1.5万円 | 引掛シーリングの有無 |
| 5 | 電気ケトル | 0.8〜1.0L | 3千〜8千円 | - |
| 6 | 炊飯器 | 3合 | 6千〜1.5万円 | - |
| 7 | 掃除機 | スティック型 | 8千〜3万円 | 収納場所 |
※価格は2026年8月時点の新品エントリーモデルの一般的な相場感です。時期・機種で変動するため、購入時に必ず最新価格を確認してください。
1. 冷蔵庫|容量150〜200Lが一人暮らしの目安
一人暮らしの家電で最優先は冷蔵庫です。
自炊をするかどうかにかかわらず、飲み物・調味料・買い置きの保管場所がないと毎日コンビニに行くことになり、結果的に食費が膨らみます。
判断基準は3つです。
容量:メーカーが示す一般的な計算式は「70L×人数+常備品120〜170L+予備100〜150L」で、これに従うと一人暮らしでも290L以上になります(ソフトバンクでんき)。ただしこれは世帯向けの式で、ワンルームの設置スペースとは合いません。実勢の一人暮らし向けは150〜200Lです。ほとんど自炊しないなら100〜150L、週に数回でも自炊するなら150〜200Lを目安にしてください。
冷却方式:150Lを下回る小型機は「直冷式」が多く、定期的な霜取りが必要です。手間を避けたいなら霜取り不要の「ファン式」を選べる150L以上が無難です。
扉の向き:右開き・左開きがあります。キッチンの壁の位置によっては、開けた扉が壁に当たって使いづらくなります。内見時に「冷蔵庫置き場の左右どちらに壁があるか」を必ず確認しておきましょう。
なお冷蔵庫は本体の幅だけでなく、放熱のための左右・背面のすき間も必要です。カタログの「必要設置スペース」を置き場所の寸法と照らし合わせてください。
電気代も見る:冷蔵庫は24時間365日動く唯一の家電です。本体価格が数千円安くても、年間消費電力量が大きければ数年で逆転します。カタログや店頭の「統一省エネラベル」には、省エネ性能の多段階評価(5.0〜1.0の41段階)と年間の電気代目安が記載されています(資源エネルギー庁)。
同じ容量帯で迷ったら、ここを比べてください。
2. 洗濯機|容量5〜6kg・防水パンのサイズが最重要
次に優先度が高いのが洗濯機です。コインランドリーで代用もできますが、毎回の往復時間と料金を考えると、数カ月で本体価格に追いつきます。
容量の目安は1日あたり1人1.5kg。洗濯頻度が2〜3日に1回なら1.5kg×3日=4.5kgとなり、5〜6kgが一人暮らしの標準です(アイリスオーヤマ)。
まとめ洗い派やシーツも自宅で洗いたい人は7kg前後を選ぶと余裕が出ます。人数ではなく洗う頻度で決めるのがポイントです。
そして洗濯機で最も多い失敗が、防水パン(洗濯機置き場の受け皿)に本体が収まらないというものです。内見時に防水パンの内寸と、蛇口の高さを必ずメモしてください。蛇口が低いと、ドラム式や背の高い縦型が入りません。
縦型とドラム式は次の基準で判断できます。
- 縦型:本体価格が安く、洗浄力が高い。設置スペースも小さめ。初めての一人暮らしにはこちら
- ドラム式:乾燥機能が優秀で、干す手間が消える。ただし本体価格が高く、サイズも大きい。帰宅が遅い人・部屋干ししたくない人には価値がある
ドラム式を検討するなら、防水パンだけでなく搬入経路も先に確認してください。奥行きがあるため、通路に600〜650mm以上の幅が必要になることが多いです(Panasonic)。
3. 電子レンジ|まずは単機能かオーブンレンジか決める
自炊しない人でも、電子レンジは一人暮らしの必需品です。冷凍食品・惣菜の温め・作り置きの解凍まで、これ1台で毎日の負担がまったく変わります。
- 単機能レンジ:温めのみ。価格が安く、操作も簡単。まずはこれで十分な人が多い
- オーブンレンジ:グラタンやトースト、お菓子作りまで対応。トースターを買わずに済ませたい人向け
注意点として、電子レンジには東日本/西日本で周波数(50Hz/60Hz)が分かれる機種があります。インバーター式は両対応(ヘルツフリー)ですが、低価格帯の単機能レンジには今も50Hz専用・60Hz専用の作り分けが残っています(日立)。実家から持っていく場合や中古で買う場合は、引っ越し先の地域に対応しているか必ず確認してください。
もう1点、放熱のため本体の上方・背面にすき間が必要な機種があります。棚の中に置く予定なら、棚板までの高さも測っておきましょう。
4. 照明器具|備え付けかどうかを内見で確認する
意外と見落とされるのが照明です。物件によってはシーリングライトが付いておらず、入居初日に真っ暗な部屋で過ごすはめになります。
チェックポイントは、天井に「引掛シーリング」という取り付け金具があるかどうか。あれば、対応するシーリングライトを買ってはめ込むだけで設置できます。もし賃貸借契約書や重要事項説明書の設備欄に照明の記載があるのに現物がない場合は、管理会社に連絡してください(ホームメイト)。
選び方は、部屋の広さに対する明るさ(畳数の目安)を基準にしてください。
LEDはリモコンで操作できるため、LEDがおすすめ。6畳なら6畳用、8畳なら8畳用が基本です。
調光・調色機能があると、作業時は白っぽい光、就寝前は暖色系と切り替えられ、生活リズムを整えやすくなります。
5. 電気ケトル|自炊しない人ほど効いてくる
優先度5位に電気ケトルを置くのは意外に見えるかもしれませんが、金額あたりの効果が最も高い家電のひとつです。
- カップ1杯分なら1分前後で沸く
- インスタント食品・コーヒー・お茶・湯たんぽまで用途が広い
- 火を使わないので、その場を離れても危なくない
なお「ケトルのほうがガスより光熱費が安い」とよく言われますが、実際は条件次第です。
少量ならケトル、1L以上をまとめて沸かすならガスコンロのほうが安くなるケースもあり、都市ガス地域ではほぼ互角。プロパンガス地域なら電気ケトルが有利です(中部電力ミライズ)。節約目的ではなく「時短と手軽さ」で買うものと考えてください。
選ぶときは容量0.8〜1.0L、そして「空焚き防止機能」「自動電源オフ」が付いているものを。一人暮らしは自分以外に止めてくれる人がいないので、安全機能はそのまま生活の安心につながります。
6. 炊飯器|自炊するなら3合炊きが基準
自炊をする予定があるなら炊飯器を。一人暮らしなら3合炊きが定番サイズです。1回まとめて炊いて1食分ずつ冷凍しておけば、忙しい日でもごはんだけは確保できます。
「1合炊きの超小型でいいのでは」と思うかもしれませんが、まとめ炊き&冷凍を前提にすると3合のほうが結果的に手間が減ります。逆に、ほとんど米を食べない人は、レンジで炊ける炊飯容器やパックごはんで代用するほうが合理的です。
7. 掃除機(またはフロアワイパー)|部屋の広さで判断する
最後は掃除道具です。ワンルーム〜1Kのフローリング中心の部屋なら、フロアワイパー+粘着クリーナーだけで意外と足ります。それでも掃除機がほしい場合は、以下の基準で選びましょう。
- スティック型コードレス:出し入れが楽で、気づいたときにすぐ使える。継続しやすい
- ハンディ/ロボット:床にモノを置かない生活ができる人向け
- キャニスター型:吸引力は高いが、一人暮らしの部屋では収納場所を取りやすい
掃除が続かない最大の理由は「出すのが面倒」という点です。掃除を始めるのにひと手間だと、どうしても人間サボりがちになってしまいます。
手の届く場所に置けるサイズを選ぶこと。これが一人暮らしの掃除機選びで最も重要です。
一人暮らしの家電、予算の目安は総額いくら?

買い方によって総額は倍近く変わります。同じ4点をそろえても、単品購入とセット購入では数万円の差が出ます。
| プラン | 内容 | 単品で買う場合 | セット活用の場合 |
|---|---|---|---|
| 最小構成 | 冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・照明 | 約8万〜16万円 | 約7万〜10万円 |
| 標準構成 | 最小構成+炊飯器・電気ケトル・掃除機 | 約10万〜21万円 | 約9万〜14万円 |
| 快適構成 | 標準構成+ドラム式洗濯機やオーブンレンジ | 約20万〜30万円 | - |
新品の主要3点(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ)を単品でそろえると15〜20万円前後という試算があります(プライシー)。一方、量販店の新生活セットなら3点65,000円〜という価格も実在します(山善ビズコム)。「最小構成=約7万円」が成立するのはセット購入を前提にした場合となります。
初めての一人暮らしなら、まずは最小構成でスタートし、住みながら足していくのがおすすめです。実際に暮らしてみると、「思ったより自炊しない」「トースターは要らなかった」といった自分のリアルな傾向が見えてきます。
一人暮らしの家電を安くそろえる5つの方法

- 新生活家電セット:冷蔵庫・洗濯機・電子レンジがまとまったパック。単品より安く、配送日もまとめられる
- 型落ちモデルを狙う:新モデルが出た直後は前年モデルが大きく値下がりする。基本性能はほとんど変わらない
- 家電のサブスク・レンタル:転勤や進学で数年後に引っ越す予定があるなら、処分費用と手間を考えると合理的
- リサイクルショップ・フリマアプリ:安く買えるが、保証期間と搬入経路の確認は必須。冷蔵庫・洗濯機は故障リスクを見込んでおく
- 繁忙期を外す:2〜4月は新生活需要で在庫も配送も逼迫する。可能なら時期をずらす
本体価格以外に、入口と出口で2回お金がかかる
見落としやすいのが配送・設置費と、退去時の処分費用です。
冷蔵庫と洗濯機は家電リサイクル法の対象4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)にあたり、処分するときはメーカーが設定するリサイクル料金と、販売店が設定する収集・運搬料金の両方がかかります(政府広報オンライン)。自分で指定引取場所に持ち込めば収集・運搬料金は不要です(家電リサイクル券センター)。
数年で引っ越す予定があるなら、この出口コストまで含めてレンタルと比較すると判断が変わります。
実は買わなくてよかった家電もある
一人暮らしを始めた人が「使わなかった」と挙げやすい家電です。
- テレビ:スマホやパソコンで動画を見るなら不要になりやすい
- オーブントースター:オーブンレンジがあれば代用できる
- 大型の空気清浄機:部屋が狭いと設置スペースを圧迫する
- コーヒーメーカー:ドリップバッグやインスタントで足りることが多い
これらは「絶対に不要」ではなく、住んでから必要性を判断すればいい家電です。入居前に慌てて買わないでください。
一人暮らしの家電に関するよくある質問

Q. 家電は入居日までに届けたほうがいいですか?
A. 冷蔵庫・洗濯機・照明は入居日に合わせて配送指定するのがおすすめです。特に照明がないと初日の夜に困ります。配送日は繁忙期ほど埋まるので、早めに予約してください。
Q. 実家の家電を持っていってもいいですか?
A. 問題ありませんが、冷蔵庫と洗濯機はサイズ・設置条件・搬入経路を必ず確認しましょう。電子レンジは周波数(50Hz/60Hz)の対応もチェックが必要です。
Q. 家電の保証は付けたほうがいいですか?
A. 冷蔵庫・洗濯機のような、壊れると生活が止まる家電は長期保証を付ける価値があります。修理費が本体価格に近くなることもあるためです。
Q. 中古やフリマアプリで買っても大丈夫ですか?
A. 予算を抑える手段としては有効ですが、冷蔵庫・洗濯機は保証が切れていることが多く、故障時の修理費が高くつきます。加えて処分時にはリサイクル料金がかかります。数年で引っ越す予定なら、レンタルとどちらが安いか比べてから決めてください。
まとめ|一人暮らしの家電は「優先順位」で選べば失敗しない

- 冷蔵庫(150〜200L/扉の向きと年間消費電力量を確認)
- 洗濯機(5〜6kg/防水パンと蛇口の高さを確認)
- 電子レンジ(単機能かオーブンレンジか/周波数を確認)
- 照明器具(引掛シーリングの有無を内見で確認)
- 電気ケトル(0.8〜1.0L/安全機能付き)
- 炊飯器(自炊するなら3合炊き)
- 掃除機(出しやすいサイズを優先)
大切なのは、入居日までに必要なものと、住んでから買えばいいものを分けることです。
最初から完璧にそろえようとせず、最小構成でスタートして、自分の生活に合わせて足していきましょう。そのほうが結果的に無駄な出費が減り、部屋のスペースにも余裕が生まれます。
まずは内見時に、次の5カ所を測ってください。
- 冷蔵庫置き場の幅・奥行き・高さ(放熱すき間を含む)
- 防水パンの内寸
- 洗濯機置き場の蛇口の高さ
- 天井の引掛シーリングの有無
- 玄関ドア・廊下・階段(またはエレベーター)の幅 ← ここが最重要
5番目を忘れると、せっかく選んだ家電が玄関から入らなくなってしまうのでお気をつけて!冷蔵庫は本体幅に約10cmを足した通路幅が必要です。
家電の機能だけでなく、「実際に入るか」なども踏まえながら購入をしましょう。
あなたの一人暮らしのスタートが上手くいきますように!

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